まずはこれをみてくれたまえ。
上記は、確かに大阪府知事選挙の告示において選挙管理委員会の告示板にあった府知事立候補者のポスターである。
しかし、日本国選挙権のあり、大阪府民である諸君のうち、これを見たものが何人いるのであろうか?
大阪レジスタンスの調査においては、大阪市中央区の一部のみ貼られていたという報告を受けている。
この人物、実は居酒屋月光仮面を経営していると目されているが正体はいまだ謎につつまれている。
この「月光仮面」、法善寺横町の鉄板焼屋との関係は不明であるが、道頓堀の東映映画館の向側にある。
猪の毛皮を表にディスプレイしてあり、電光看板を持った一見Dr.スランプのアラレちゃんに似た子供の人形を置いているのだが、それにも白い布で覆面をかけさせている、そして周囲の雰囲気には全く似合わない童謡を大音声で流している。
彼は、京都ナンバーの軽バン(レンタカー)を宣伝カーとして選挙運動の特権を生かしてか堂々と歩行者道路に路上駐車している。
それだけでも驚愕に値するのだが、驚くのはまだ早い。
法律的には自転車も禁止の歩行者専用道路である道頓堀通を、約30km/hの比較的高速で宣伝カーを走らせているのが何度も複数の工作員に目撃されている。
しかも、件の大音声で昭和30年代、まだテレビが白黒の時代の実写特撮活劇の主題歌を候補者の名前の連呼さえも無くひたすらかけながら走っていた。
また、その車を尾行した結果、歩行者専用道路に対する通行許可を得てない・または許可証を掲示せずの、道路交通法違反の状態であることが判明した。
「月光仮面」には一応府選挙管理委員会から交付された選挙事務所の「鑑札」?がひっそり提げられてあり、それと数枚のポスター以外は選挙事務所を全く感じさせない「アジト」であった。しかも営業中の看板もある。
006は決死の潜入を試みたが、中は居酒屋らしくもなく、奥に座布団が引いてある只の民家であった。
土間の壁には脈絡のないブランド「らしき」鞄などに値札がついておいてあり、また「??先生」宛ての植木がいくらか存在した。
通常選挙ポスターには必ず写真にカネをかけるはずであるが、素人でもわかるスナップから撮った風の粗い写真に意味不明の文章。
月光仮面とは如何なる意味なのか、川内康範の著作権はクリアしているのか、調査を要する。
また、青春 サムエル・ウルマン とは如何なるメッセージなのであろうか、これも調査を要する。
主張らしき主張は、大福帳つまり単式簿記の財政から複式簿記の財政へという主張ぐらいである。
それと、彼の主張する「七つの顔のおじさん」が政治信条なのかどうかも調査を要する。
人物像をこれにて有権者へ判断せよと迫っているのではと大阪レジスタンスでは分析しているのであるが、「七つの顔のおじさん」は月光仮面ではなく、七色仮面のキャッチコピーである。
大阪レジスタンスの調査によれば、以上の資格のうち、それだけでメシが食えるのは税理士だけであり、行政書士などは大卒程度の学力なら誰でも取得できるし、宅地建物取引主任者は006でさえ持っている。
ファイナンシャル・プランナーも銀行員なら常識の資格であり青年会議所OBというのも40歳を越えているという年齢を示すのみである。
商学修士ということで、大学院を出ていることは判明したが、最後の「単なる中年のオッサン」ということで、この人物が当初より真面目に選挙活動を行う気がなく、イチビリでふざけた立候補していることが分析される。
しかし、、最終的に彼が何を目的に大阪府知事候補に立候補したのか、今もって謎である。