飲食店起業をポスト・コロナで考えている方へ

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ワクチンも普及し、新型コロナも一段落、テナントビルの空きも既存の店舗も廃業していっている昨今、来年こそはそのチャンスをと飲食店起業をお考えの方も多いようです。

特に飲食業起業は熱いようですが、そこでワンポイントの注意事項を。

従来と同じ感覚でやったら足元掬われますよ。 ビフォーコロナ・アフターコロナでどう世の中が変化しているか、わかっているけど実際自分は?となると疎かになりがちですが、注意点を3つ

1つ目、人々の衛生観念が格段に飛躍して向上しています。

もうコロナでみんな手洗いうがいマスク着用が常識になってしょっちゅうアルコール消毒が置かれている環境がもはや当たり前になったため、その水準を下回るように「思われる」ことは大きなマイナスです。
もう感染予防体制は永遠に続くと思った方が良いです。(席の間隔は戻しても良いでしょう) したがってコップや食器の汚れ、テーブルや床の清掃状況から天井やエアコンの吹き出し口までお客の目は格段に厳しくなっています。

2つ目、いまどきの飲食店起業は、お客様よりも従業員ファーストです。

新型コロナ無関係に、少子高齢化と最低賃金引き上げのダブルパンチで、スタートアップや零細企業は今後どんどん採用も従業員確保も厳しくなっていきます。
その上雇われる方はどんどん賢くなっていますので、労働基準法労働契約法もみんな知っていると考えていいでしょう。昔のように厳しい飲食業のイメージのままではだれも寄り付かなくなり、実際に人手不足が慢性的に起こっている業界です。
雇ってやるではなく、雇わせてもらっていると考えるぐらいでちょうど良い。もちろん甘やかせという意味ではありませんが、教育として叱るにしても昔の職人の世界のような風では営業を回すのもままならないでしょう。
それか人手がいらないセルフサービスとか、焼肉のようなお客様に調理してもらうような業態を選ぶか、できるだけ人手が要らないように、その上でお客様もそれを不満に思わずむしろ楽しむぐらいの店舗にしてちょうど良いでしょう。

3つ目、最後ですが立地にはこだわりましょう。

これはもう昔から普遍の法則ですが、やはり家賃の高い場所は売上も上がります。高い割に売上が上がらないところをあてがわれると最悪ですが、良い立地はお高いです。
その高い店でも家主はなかなか空きを埋めるには苦労しているようです。ですので借りる際は思い切って条件を借手有利に交渉してみましょう。
仲介会社は家主の立場を優先しますので、貸主に直接会って条件を出して交渉するのも一つです。
一番大きいのは保証金の月数を減らすよう交渉、坪単価を下げる、その他共益費など家賃以外の条件を値切る、などなど、言わないと損ぐらいな気持ちで聞いてみましょう。その代わり潰れて夜逃げされると現状回復もままならないので、家主にはきちんと事業計画書を提出して誠意を見せることも大事です。

こういうところでも、事業計画書をきちんと作り込んでおくことが役に立ちます。

当事務所では、経営計画書作成から法人設立、飲食店営業許可、風俗営業や深夜酒類提供許可、銀行・不動産会社勤務経験を活かして金融機関対応や不動産賃貸条件のアドバイスまで飲食店起業について総合的に幅広く承っております。

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