ユニバーサルバンクの歌

原 曲:いつでも夢を
原歌手:橋幸夫・吉永小百合(他カバー諸々)


三和銀行は 何でも売っている これぞ世界のユニバーサルバンク
金も売っている 国債も売っている 抵当証券も売っている
株も売っている 三和の株下がる
土地も売っている 通知でいただくよ
三和銀行は 何でも売っている 節税対策保険も売っていた

三和銀行は 何でも売っている これぞ世界のユニバーサルバンク
つぶれかかった造船会社が作ったお茶も売っている
ビールも売っている もちろんサントリー
トヨタ車売っている 格付け負けている
三和銀行は 何でも売っている うちの店ではスーツも売っていた

売るだけじゃあないよ いろいろ買っている
ババァに潰された 信用金庫も買っている
三和銀行は 何でも買っている おっちゃんは買わないで女の子だけ引き受けた

うちの店にも二人来た


解説:

完全に内部告発のネタです。もう東京三菱に合併されるし時効なので公開します。

そもそも、バブル真っ只中にペーペーでしたが、本当にお客様への協力のためならと
法律で禁止されていた株や不動産や保険商品も「紹介」という名目で銀行の外交が売りまくってましたよ。
今は規制緩和の自由化でもってどうってことないのでしたが、規制をすりぬけて 保険屋を同席したりしてあれやこれや。
でも保険やら土地やら「紹介」しても合法的に手数料をいただくわけにはいかないので、それはそれ、
金利が高い時代でしたから、何十億円もの通知預金をいただいてその利ざやを手数料代わりに いただいておりました。
通知でいただくよ というのはそういうテクニックをさしたものです。

金融自由化の世界をにらんだユニバーサルバンクを目指すという会社の中期経営計画を前提、 違法だろうが何でも売っていた現場の状況を皮肉って作った歌だったのですが、
本当に営業協力でいろいろ売ってましたよ。 商売としては当たり前だと今でも思いますがね。
杜仲茶も売ったし、会社の宴会はもちろんビール指定、自動販売機も紹介し、
車も紹介し、紳士服業界がメインの支店勤務のときは支店長の号令で全員ダブルスーツ
を仕立てて着るイベントやったり。(銀行員のイメージ破るすばらしい試みとは思いますが)

でもって、三番の歌詞は今はもうみんな忘れただろうけどババァとは尾上縫、東洋信金の話。
中高年の職員はリストラして女子職員だけ入れた。「うちの店にも」ってのがまさにそう。