読者諸君。前回の報告よりはや数ヶ月が過ぎ、新規報告が無かったことにより、私が敵組織に消されたのではという心配をかけたようだが、実は違う。
大阪レジスタンスは、世界最大の軍国主義国家の恫喝にめげず、事実上の独立を保っている某国の同盟レジスタンス組織への支援に動いた。
そのため、当組織の諜報員は大挙して某国に潜入の上、謀略活動に従事していた。
この度、我々の作戦もあいまって最も独立派と見られる候補が当選したので、再度大阪に戻り、本来の任務についたのである。
もちろん、サイバー空間でも活躍する大阪レジスタンスとしては、お土産にパソコンのパーツを山ほど持ち帰ったのは言うまでもない。(ついでにパイナップル饅頭もだ)
帰国後、さすがの私も驚くべきものを発見した。
たしか、出国までは、大正ロマンの香りも高いレトロな雰囲気の店頭でいかやきを売っていた道頓堀の「旨訶不思議」という店が改装されていたのである。
そして、その店頭は、従来は青と白の落ち着いた色合いであったものが
しかも
まで鎮座していたのであった
実はこの店、一年前に開店したのであるが、その当時はまったくおとなしい大正浪漫な店構えでウエイトレスもカフェの女給風あったのだが、次第に大きな旗で「いかやき」を表示したりしていき、ついに改装してこのような形になったのである。
味のほうは梅田の阪神百貨店地下のいかやき屋と同じところが経営しているので、まず間違いないのではあるが、やはり道頓堀ではおとなしい外装ではインパクトが無かったようであった。
ちなみに、この店の前身は、かの有名な阪神タイガース優勝バース投げ込み事件で被害に遭った、ケンタッキーフライドチキンの店であったということが記録されている。
そして、カーネル・サンダースの祟りかまたは道頓堀の地縛霊の仕業か、この地に出店した飲食店の宿命として、また一つコテコテな立体巨大看板の店が誕生したのである。